街を歩いていて、ふと「あ、これいいな」と思う瞬間がある。
まだ買う予定もないのに、「この車、今度買う候補になるかも」なんて思ったり。
普段気にもしてなかったのに、「この帽子、ちょっとかぶってみたいかもな」と思ったり。
人は、自分の中に“アンテナ”が立った瞬間から、それに目が向くようになる。
意識の外にあったものが、急に目につくようになるんだ。
実際、自分が何かを“持ち始める”と、それに似たものがどんどん視界に入ってくる。
車もそう。
時計も、服も、趣味も、考え方も……みんなそう。
そしてそれは、「幸せ」も同じだと思う。
あるとき、ふと思った。
「幸せになりたい」と思うなら、まず“自分がもう幸せなんだ”と思ってみるのが先なのかもしれない。
たとえば、「今日は天気が気持ちいいな」でもいいし、
「ごはんがおいしかったな」「散歩でいい空気吸えたな」でもいい。
ほんの少しでも、「あ、これいいな」と思った瞬間を、
1日1個、探してみようと思う。
僕は最近、寝る前にスマホのメモ帳に「今日よかったこと」を1行だけ書くようにしている。
それだけで、次の日も「なんか見つけてやろう」と思えるから不思議だ。
そうすると、不思議と“幸せそうな人”にも目がいくようになる。
幸せそうな夫婦、穏やかな笑顔の人、日なたでのんびりしてる人。
「世の中、幸せがいっぱいあるな」と思えるようになるし、
なにより——
「自分もその幸せ側にいるんだ」って気づけるようになる。
先日、カフェでコーヒーを飲んでいたら、隣にいた年配の男性が、
すごく落ち着いた雰囲気で本を読んでいた。
服装もシンプルだけど清潔感があって、なんか「かっこいいな」と思った。
それを見た自分の中にも、小さなアンテナが立ったんだと思う。
街で見かけた車や帽子に「あっ」と思うのも、
幸せそうな人に目が止まるのも、
きっと、自分の中の“今の関心”や“なりたい姿”に反応してるんだと思う。
だったらそれを、もっと信じてあげていい。
「なんか気になる」は、
今の自分が求めているものに気づくための、小さなサインかもしれない。
まとめ:
まずは、「これいいな」「ちょっと幸せかもな」と思った気持ちを、大切にすること。
そこから、世界の見え方はすこしずつ変わっていく。
見える世界が変われば、きっと人生も少しずつ変わっていく。
今日もどこかで、心のアンテナは立っている。
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