昔聞いた「血圧は年齢+90」って本当? 体験から考える

健康

60代を過ぎたあたりから、病院に行くたびに「血圧が高めですね、薬を出しておきましょう」と言われるようになりました。私自身も2024年から高血圧の薬を処方され、現在も服用を続けています。

ただ、ふと思うことがあるのです。

「本当に、この年齢で130〜140の血圧は“高すぎ”なのだろうか?」


年齢+90という考え方

昔、「正常な血圧は年齢+90くらいが目安」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。たとえば60代なら150mmHg、70代なら160mmHgまでは許容範囲とされていた時代がありました。

今ではほとんど聞かれなくなったこの基準。現代の医学では、「血圧はできるだけ低い方がいい」「上が130を超えたら注意が必要」という考え方が主流です。

もちろん、医学は進歩していますし、最新の研究に基づいたガイドラインがあることも理解しています。ただ、その研究の多くが「製薬会社の出資」によって行われているという点も、私は気になります。


血圧の薬と製薬会社の関係

高血圧の薬は、慢性疾患に対する“長期処方”の代表格です。一度飲み始めれば、基本的にはずっと飲み続けることになります。副作用が少ないとされる薬も増えていますが、「やめるタイミング」はあまり語られません。

これは、製薬会社にとっては安定した収益源です。高齢者人口の多い日本では、まさに“金のなる木”。医師はガイドラインに基づいて処方するため、患者自身が薬の必要性を深く考える機会は少なくなりがちです。

この構造に、私は少し違和感を覚えるのです。


血管が硬くなるのは自然なこと

高齢になると、血管の弾力は徐々に失われていきます。いわば、年季の入ったホースが硬くなっていくようなもので、これ自体は“自然な老化現象”です。

その結果、ある程度血圧が高くなるのは仕方のないことではないか。若い頃と同じ数値を無理に目指す必要があるのでしょうか?

もちろん、高すぎる血圧は脳や心臓に負担をかけるリスクもあるため、放置はできません。ただ、「すべての人が同じ基準で薬を飲む」ことには、疑問が残ります。


薬に頼りすぎない生活を

私のいまの結論は、「医師の判断に従っている」——つまり、薬はきちんと飲んでいます。

ただしそれだけでなく、食事・運動・ストレス管理など、自分でできることを続けながら、自分の体と向き合う時間を増やすことを意識しています。

薬を飲んでいても、体調が整えば減薬の相談もできるはず。そういう視点を持ちながら暮らすことで、「年齢に見合った健康のかたち」が、少しずつ見えてくるように思えるのです。

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