私の妻は、ある日医師からこう告げられました。
「このままだと糖尿病の予備軍ですよ」
高血圧の治療で通院していたときのことです。薬の処方だけでなく、生活習慣の改善が必要だということで、医師の補助についた栄養士さんから食事の取り方を教えてもらうことになりました。
その指導の中で、最も印象的だったのが**「野菜を5分食べてからごはん(糖質)を食べる」**という食べ方です。
食事の順番を変えるだけで健康に?──「ベジファースト」とは
この食事法には、実は名前があります。「ベジファースト」です。
ベジファーストとは、「ベジタブル(野菜)をファースト(最初に)」食べるという意味の造語で、以下のような健康効果が知られています:
- 血糖値の急上昇を抑える
野菜に含まれる食物繊維が、糖質の吸収をゆるやかにしてくれます。 - 満腹感を得やすくなる
食べ過ぎ防止になり、肥満の予防にも。 - 高血圧・糖尿病の予防や改善に効果的
食事の順番は、
- 野菜
- たんぱく質(肉・魚・大豆製品など)
- 炭水化物(ごはん・パン・麺など)
という順が理想的とされています。
日本でも世界でも広まりつつある健康法
このベジファースト、実は日本国内だけでなく、世界中でも注目されている食事法です。
健康志向の高まりとともに、「何を食べるか」だけでなく、「どう食べるか」「どの順番で食べるか」が重視されるようになってきています。
日本では特に、糖尿病や高血圧の治療・予防の場面で医師や栄養士が積極的に指導に取り入れており、実践している人も増えています。
日本人の味覚と「口中調味(こうちゅうちょうみ)」の文化
ちなみに、食文化の視点でいうと、日本人は「口中調味」という独自の食べ方をしていると言われています。ご飯とおかずを交互に食べ、口の中で調和させるという食べ方です。これは非常に高等な味覚操作であり、外国人には理解されにくい日本独特の食事スタイルでもあります。
そんな繊細な味の楽しみ方がある一方で、健康のためには「ベジファースト」も意識的に取り入れていきたいですね。
まとめ:食べ方一つで健康が変わる
妻が医師と栄養士から教わったこの「ベジファースト」は、シンプルながらとても効果的な方法です。私は高血圧症でも担当医師からのベジファーストの指示は無い、適度な少し汗をかく程度の運動をすすめられているが。私も妻を見習おう!
高血圧は放っておけば、脳卒中や心筋梗塞といった深刻な病気を引き起こす可能性があります。薬だけに頼らず、食事の工夫を日々の習慣にすることが、これからの人生の質を大きく左右すると実感しています。
「健康は日々の選択の積み重ねから」
今日の食事から、ちょっとだけ“野菜を先に”を意識してみませんか?
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