指示が大まか…自由でラク?それとも困る?
私のもとの職場では、仕事の指示がかなり「ざっくり」していることが多い。
やるかやらないかは個人の判断に任され、優先順位も各自で考えるような、ある意味「自由な職場」だ。
ただし、その自由の裏には責任がつきまとう。仕事がバッティングした場合は、生産管理に問い合わせることになるが、それもなかなかアバウト。正直、「いいかげんな会社だな」と感じることもある。
たまには「えい、やー」でもいい。でも…
たまには本能的に「えい、やー!」と決めて動いてもいい。
すべてを理詰めで考えていては、疲れてしまうのも事実。
でも、特にお金や時間が関わること――たとえば買い物、投資、人付き合い、転職など――では、
一呼吸おいて「これは本当にベストな選択か?」「少なくとも“ベター”な判断か?」と考えるクセをつけたい。
人は完璧じゃない。だからこそ、「少なくとも後悔の少ない選択をした」と思えることが、あとで自分を支えてくれる。
野村克也と江夏豊、徹夜で語り合った戦略の深さ
よほど野球好きの人でないと知らないと思う、二人の考え方のエピソードがある。野球のピッチャーとキャッチヤーの関係で特にバッターにヒットなど打たれないようにコース、球種を考える事。
かつて野村克也監督と江夏豊投手が、なぜあのタイミングで、あの球種を、あのコースに投げたのか?
そのひとつひとつを、徹夜してまで議論したという逸話がある。
野球という勝負の世界で、1球にかける執念。
江夏の21球は「思考と決断の結晶」だったと言える。
私たちの仕事は、そこまで深く考えなくても回るかもしれない。
それでも、ただ与えられた指示をこなすだけでなく、「なぜこの作業が必要か?」「今やるべきか?」を考えることが、仕事をレベルアップさせる。
※詳しくは 江夏の21球 – Wikipedia を参照。
大谷翔平も「考えるプロ」だった
野球でもう一人、現代の象徴的な選手・大谷翔平。
彼は才能だけでなく、「目標を紙に書いて逆算する」「毎朝のルーティンを徹底する」といった自己管理の鬼でもある。
打ってよし、投げてよし、走ってもよし。
そんな彼がなぜ成功しているのか? もちろん練習の量もあるだろうが、何より「考える力」が段違いなのだと思う。
「自由」と「優先順位」はセットで考えたい
指示が大まかでも、自由に動ける職場でも、やはり「優先順位」を考えなければ仕事は回らない。
上司の指示は基本的に優先度が高いものと考え、もし優先度が同じでが重なったたら、すぐどちらかを確認する。
自分で考え、自分で動く――それが「自由を与えられた人の責任」ではないか。
結論:言われなくても、考えよう
たとえ指示があいまいでも、どんな順番で進めればいいか、なぜこの仕事が必要なのか、自分なりに考えてみよう。
仕事でも、日常でも、「とりあえずやってみる」の前に、ほんの少し立ち止まって考える。
特にお金が絡むような選択では、ベストでなくても“ベター”な結論を出す姿勢が、後悔を減らしてくれる。
野球の名場面のように、結果の裏には必ず「思考」がある。
私たちの仕事にも、その意識を少しだけ持つだけで、毎日の仕事が変わってくる。
コメント