「定年を迎えたら、ようやく自由な時間が手に入る!」
そう思っていたはずなのに、いざ仕事をやめてみると、何をしていいのかわからない——
そんな話を、実際に定年退職した知人たちからよく聞くようになりました。
私自身も、その“空白の時間”に戸惑うのが正直怖かったんです。
だから私はある準備を始めました。
それが、「完全リタイアの前に“練習期間”をつくる」という試みです。
■ 63歳から“リタイア練習”スタート
私が年金を受け取り始めたのは63歳のとき。
同時に、正社員としての交替勤務(夜勤あり)を終え、
週3日・1日3時間のパート勤務に切り替えました。
この働き方が、思っていた以上に“ちょうどよかった”のです。
■ なぜ“練習”が必要だと思ったか?
理由はとてもシンプルです。
- 「仕事がなくなる=急に時間が増える」ことに不安があった
- 体力も気力も、急には切り替えられない
- 生活リズムを一気に変えると、体調を崩す恐れもある
つまり、リタイア後の生活に“慣れる”ための準備期間が必要だと感じたのです。
■ 練習期間にやっていること
● 決まった曜日・時間に働く
週3日パートを続けることで、曜日感覚や社会とのつながりをキープ。
短時間でも「外に出る予定がある」というのは、気持ちのハリにつながります。
● 午前6:30に起きる習慣
夜勤も経験してきた私ですが、今は“朝起きる”ことを意識。
朝の光を浴びて、ゆったりとした一日をスタートしています。
● 家事を自分の仕事にする
洗濯、掃除、風呂やトイレの掃除、食器洗いなど、
これまで妻に任せていたことを、少しずつ自分の役割に。
意外とこれが、いい運動になるんです。
● 散歩・音楽・読書・昼寝
自分の“好きなこと”に改めて向き合う時間も増えました。
音楽を聴いたり、楽器を触ったり、ただ散歩するだけの日もあります。
「何もしない贅沢」って、こういうことなんだなと思えるようになりました。
■ リタイアを“引退”じゃなく“始まり”にするために
リタイアとは、「仕事を終えること」ではなく、
**「新しい生き方を始めること」**なのかもしれません。
だからこそ、ぶっつけ本番ではなく、
**少しずつ体と心を慣らしていく“練習期間”**が大事だと思うのです。
私はいま、完全リタイア後の自分に向けて、少しずつ歩き始めています。
焦らず、ゆっくり、自分のペースで。
■ おわりに:同じ年頃のあなたへ
「定年後、なにをしていいかわからない」と感じているなら——
いきなりやめるのではなく、「週に少しだけ働く」、
**「朝の散歩だけでも習慣にする」**など、
小さなステップから始めてみてはいかがでしょうか?
きっと、思ったよりも楽しく、そして自分らしく過ごせるようになるはずです。
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