自分の強みってなんだろう?INFJの私がたどり着いたヒント

学び

「自分の強みがわからない」という悩み

定年を迎えて、自由な時間が増えると、ふと「自分って何が得意だったんだろう?」と考えることがあります。
特に第二の人生をどう過ごすかを考えるとき、「自分の強み」を知っておくことは、日々をより前向きにするヒントになると思うのです。

でも、自分のことって案外よくわからないものです。
長年仕事に追われていたからこそ、立ち止まって振り返る時間がなかった、という方も多いのではないでしょうか。

私自身、「強みってなんだろう?」と考えていたある日、YouTubeでこんな言葉を耳にしました。

「イライラすることには、あなたの強みが隠れている」

この一言が、私にとって大きなヒントになりました。


イライラの正体は、実は“自分の強み”

例えば、誰かの段取りが悪いと、つい「もっとうまくやれるのに」と思ってしまうことがあります。
一見するとただの不満に思えるこの感情。でも実はそこに、自分の「段取り力」や「効率を考える力」が隠れていたりするのです。

私の場合もそうでした。
若い頃から、「それなら、こうやった方が早い」と思う場面が多かった。
つい周囲に対して口出ししそうになっては、グッとこらえることもありました。

でもその感覚自体が、自分の中にある「物事を整理して、段取りよく動く力」のあらわれだったんですね。


16パーソナリティ診断でINFJ型だった話

最近、話題の性格診断「16パーソナリティ(MBTI)」を試してみたところ、私はINFJ型と診断されました。

このタイプは、「提唱者」とも呼ばれ、共感力・直感力・理想主義が特徴とされるタイプです。
人の感情を察知したり、物事の本質を考えるのが得意とされているらしく、自分でも思い当たる節がありました。

この診断は万能ではありませんが、自分を客観視するヒントとしては有効だと感じました。

※筆者はMBTI診断でINFJ型に分類されましたが、これはあくまで一つの性格傾向に過ぎません。診断結果にとらわれず、自分らしい方法で強みを見つけていくことが大切だと感じています。


「ちょっとだけ得意」が強みになる

リベ大の両学長がこんなことを言っていました。

「強みって、世界で一番になることじゃないよ。他の人より“ちょっとだけ”できること、それで十分なんだ」

たしかにそうだなと思いました。
例えば、私は人と会話をしていたときです。
話を聞きながら、「この人は本当はこう感じているのかもな」と考えるのが自然とできてしまう。

それは他人と比べれば、ほんの少しの差かもしれません。
でも、自分にとっては「無理せずできること」「やっていて苦じゃないこと」。
それが「強み」なんじゃないかと、最近は思うようになりました。


他人との“違い”が、自分を映す鏡になる

もうひとつ大切にしている視点があります。
それは、人と話すときに「この人はどうしてこう考えるんだろう?」と意識してみること。

自分と考え方が違うとき、つい「それはちょっと違うんじゃない?」と思ってしまうこともありますが、そこには「自分の価値観」が表れています。

たとえば、効率重視の人は、のんびりした人にイライラするかもしれません。
でもそれは「効率を大事にしたい」という自分の価値観があるから。

こうして他人との違いを通じて、自分が大切にしているものや得意なことが、少しずつ見えてくるのだと思います。


終わりに:強みは“思い出す”もの

強みって、無理して作り出すものではなくて、
日々の中で「そういえば、これって昔から得意だったな」と“思い出す”ものかもしれません。

イライラしたとき、誰かと意見が食い違ったとき、
その違和感の奥に、自分の得意や価値観が隠れているかもしれません。

少しずつでいいので、過去の経験や日常の気づきをもとに、
「自分は何が得意だったのか」を探してみると、次の一歩が見えてくると思います。


【補足】性格の理解は、定年後だけでなく“現役の働き方”にも効く

私は定年後にこの診断に出会いましたが、
今振り返ると「もっと早く自分の性格傾向を理解していれば、仕事の選び方や人との関わり方も変わっていたかもしれない」と感じています。

たとえば、性格によっては「チームで動く仕事が得意」な人もいれば、
「一人で黙々と進める方が集中できる」人もいる。
また、「指示を出すのが得意なタイプ」と「サポート役に回る方が力を発揮するタイプ」など、職業や役割との相性もあるのです。

性格は、キャリア選択にも人間関係にも深く関わってくるもの。
だからこそ、「強み」や「価値観」を早いうちから知っておくことは、
定年後だけでなく、働くすべての世代にとっても大切な自己理解だと思います。

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