『19番目のカルテ』4話|「へびに睨まれたカエル」状態の夫が救われた瞬間

学び

ドラマ概要

2025年8月10日に放送された『19番目のカルテ』第4話では、糖尿病を患う安城耕太(浜野謙太)と、献身的に支える妻・早智(倉科カナ)の夫婦関係が描かれました。
早智は食事管理などで全力サポートしますが、耕太は治療に消極的。夫婦の間には少しずつすれ違いが生まれていきます。そんな中、主治医・鹿山(清水尋也)は診察を総合診療科に回し、徳重(松本潤)の提案で夫婦を別々の医師が診ることに。滝野(小芝風花)と鹿山の意見対立も絡みつつ、やがて耕太は「本当は妻に感謝している」という気持ちを打ち明け、夫婦関係は修復へ向かいます。


感想と考察

このエピソードの核は「言いたくても言えない気持ち」です。
耕太は「妻を悲しませたくない」という思いから本音を隠してしまいますが、それが逆に妻を遠ざける結果に。早智もまた、夫を想う気持ちが強すぎて、相手の自由や気持ちに寄り添えなくなっていました。

視聴しながら感じたのは、「へびに睨まれたカエル」状態のような心理です。相手の好意や熱意が強すぎると、かえって動けなくなる瞬間ってありますよね。


同僚の体験談

この話を見て、ある同僚が昔話してくれた職場での出来事を思い出しました。
彼の直属の上司である部長は、人の気持ちを勝手に推測し、「お前はこう思っているだろう」「実はこう感じているんじゃないか」と決めつけるタイプ。反論すると倍の勢いで言い返され、状況はさらに悪化。結果として、同僚は何も言えず、ただ耐える日々が続いたそうです。

その同僚は「まるで、へびに睨まれたカエルのようで、一言も発せられない感覚だった」と話していました。今回のドラマの耕太も、妻の思いや圧に押され、言葉を飲み込む姿が、まさにそれと重なって見えたのです。


視聴者の反応

SNSでは次のような声が多く見られました。

  • 「生活習慣病というテーマが身近でリアル」
  • 「夫婦間のコミュニケーションの大切さを再認識した」
  • 「徳重の上司としての姿が理想的」

特に、「優しさがすれ違いを生む」という描写が共感を呼び、多くの人が自分の経験と重ね合わせてコメントしていました。


役立つポイント

この話から学べるのは、「相手を想う気持ち」と「相手の感じ方」は必ずしも一致しない、ということです。

  • 相手のためを思っても、それがプレッシャーになることがある
  • 言いにくいことは、タイミングや場所を変えて少しずつ伝える方法もある
  • 相手の反応を「否定」ではなく「受け止め」から始めると、会話がしやすくなる

もし職場や家庭で、圧を感じて何も言えない状況にあるなら、第三者に話して整理するだけでも心が軽くなります。
言葉を飲み込む前に、「今は話すべきか、それとも少し距離を置くべきか」を自分の中で確認するだけでも、関係を悪化させずにすむ可能性があります。


まとめ

『19番目のカルテ』第4話は、医療ドラマでありながら、夫婦間の感情や距離感という普遍的なテーマを深く掘り下げた回でした。
言葉にできない思いがすれ違いを生み、それを解きほぐすのはやはり「対話」だというメッセージが伝わってきます。
そして、どんな関係でも「相手がどう受け取るか」を意識することが、良い関係を保つための第一歩だと感じます。

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