毎日流れてくるニュースを見ていると、どうしても気持ちが揺さぶられます。
「日本の人口が過去最大の減少」「世界のあちこちで紛争」「経済の先行きが不安」…。
こうした話題に触れると、つい「どうなってしまうんだろう」と考え込んでしまいます。
けれど、冷静に考えてみると、私ひとりの力で日本の人口減少を止めることはできませんし、世界経済をコントロールすることもできません。
だからといって「無関心でいい」というわけではありません。大切なのは「関心」と「影響力」を区別して考えることです。
メガトレンドとは?
ここで、よく耳にする「メガトレンド」という言葉を紹介します。
メガトレンドとは、10年〜50年単位で続く、社会や経済の大きな流れのこと。
毎年変わる流行や株価の上下とは違い、人口動態や技術革新のように、すぐには逆転しない変化を指します。
たとえば「日本の少子高齢化」や「都市への人口集中」は、すぐには止まらない方向性です。
だからこそ、老後の生活を考えるときにも、こうした長期的な流れを頭に入れておくことが大切になります。
関心はあるけど、影響は小さいこと
少子化や人口減少のニュースは大いに関心があります。
ですが、これらは個人が努力してもすぐに変わるものではありません。
考えすぎても気持ちが暗くなるだけで、自分の生活が良くなるわけではないのです。
一方で、毎日の食事や健康管理、家計の使い方や住む場所の選び方。
こうしたことは自分の選択で大きく変えることができます。
「関心はあるけど影響できないこと」と「関心があって、しかも影響できること」。
この二つを意識的に切り分けることが、定年後の時間を有効に使うコツではないでしょうか。
変えられることから手を打つ
老後の暮らしを安定させるのは、ニュースの大問題ではなく、日々の小さな積み重ねです。
- 健康維持のために、散歩や軽い運動を習慣にする
- 家計を見直して、不要な固定費を減らす
- 将来を見据えて、住まいや親の家の整理を少しずつ始める
- 趣味や学びを通じて新しい仲間や楽しみを見つける
どれも派手ではありませんが、こうした行動こそが、これからの自分や家族の生活を変えていきます。
老後は「影響できること」に集中
ニュースを見れば、これからの日本は人口減少が続き、経済も不透明だと言われます。
でも、それを心配してばかりでは、せっかくの自由な時間がもったいない。
むしろ、「この大きな流れは変えられない」と割り切った上で、自分が動かせる範囲に集中することが、老後を前向きに生きる一番の秘訣だと思います。
ニュースは関心を持って眺める程度に。
そして本当に力を注ぐのは、自分の生活に直結する行動です。
まとめ
- メガトレンドとは、長期的に続く大きな社会の流れ(例:人口減少や少子高齢化)
- これらは個人の力では変えられない
- 老後は「関心」と「影響力」を切り分け、自分が変えられることに集中する
- 健康・家計・住まい・学びなど、日々の積み重ねが未来を作る
老後は、ニュースに振り回されて気持ちが沈むよりも、自分の一歩で変えられることにエネルギーを注ぐ。
その積み重ねが、穏やかで充実したセカンドライフにつながっていくのではないでしょうか。
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