人は感情の動物
人は「感情の動物」とよく言われます。特にトラブルや大きな決断の場面では、感情が先走り、冷静な判断を妨げることが少なくありません。
しかし、問題解決において本当に必要なのは 事実と数字 です。感情と事実を切り分けて考えることで、物事は驚くほどスムーズに解決へ進みます。
弁護士夫婦の離婚エピソード
ある弁護士夫婦が離婚問題に直面したとき、彼らは「感情の話は一切しない」と決めました。
- 収入はいくらか
- 財産はいくらあるか
- 養育費はどれだけ必要か
すべてを事実と数字で整理し、冷静に話し合った結果、短期間で合理的な解決に至ったそうです。
「問題解決は事実と数字に基づく」――まさにその典型例です。私はこの話を知ったとき、両学長が繰り返し語っていた「感情に振り回されるな」という言葉が、初めて腑に落ちました。
生命保険も同じ
生命保険も感情に左右されやすい分野です。
「なんとなく不安だから」「周りが入っているから」という理由で契約すると、必要以上の保険料を払い続けることになりかねません。
- 独身なら基本的に必要性は低い
- 妻や子どもがいれば、生活費や教育費を数字で計算する
- 公的保障や遺族年金も加味して必要額を見極める
つまり保険も、不安という感情ではなく、数字で考えることが大切なのです。
家や車の購入も「感情の罠」
家や車は人生の大きな買い物ですが、決断の多くは感情に支配されています。
- 「庭付きの家に住みたい」
- 「マイカーはステータス」
しかし現実はどうでしょうか。
ローン、税金、維持費を数字で見ると、身軽な賃貸やカーシェアのほうが合理的な場合が多いのです。
「小金もち山に登りたい」と思うなら、感情を脇に置き、数字に基づく選択をする方が近道になります。
墓を買って後悔した話
私自身が強く感じたのは「墓」の問題です。
- ご先祖に申し訳ない
- 子どもに迷惑をかけたくない
そんな感情で墓を買いましたが、現実には数百万のお金がかかり、維持も大変。
いまでは「永代供養や樹木葬のほうが良かった」と思います。
これはまさに、感情優先の決断が後悔を生む典型例でした。
総括:感情と事実を分ける
人間の感情は自然なものです。
しかし、問題解決やお金の判断においては、感情と事実を分けることが何より大切。
- トラブルは事実と数字で整理する
- 感情は理解するが、解決の材料にはしない
- 感情で決めた大きな買い物は、後悔につながりやすい
こうした姿勢が、身軽さや経済的な自由を手に入れる近道になるのだと思います。
結び
家や車や墓――多くの人が「感情」で決めてしまうもの。
けれど、一歩立ち止まって「事実」と「数字」を眺めてみると、本当に必要なものとそうでないものが見えてきます。
両学長が繰り返し言ってきた「感情と事実を分ける」という言葉。
ようやく私自身も、それを腑に落ちる形で理解できた気がします。
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