勘違いで安心?予約時間を間違えて熟睡してしまった心理

ちょっとした勘違いから

先日、歯医者さんの予約がありました。時間は「9時」。ところが私は、なぜか「9時30分」と思い込んでしまったのです。
「まだ余裕がある」と安心した私は、8時から少し横になったところ……気づけば深い眠りに落ちてしまいました。

カレンダーを見て慌てる

9時を過ぎた頃、「そろそろ支度するか」と思い立ちました。何気なく壁のカレンダーに目をやると――そこにはしっかり「9時予約」と書かれているではありませんか。
「えっ!?9時だったのか!」と一気に血の気が引きました。慌てて歯医者さんに電話をかけ、「少し遅れます」と事情を伝えてから、大急ぎで支度をして向かいました。

普段なら緊張して眠れないのに

本来なら「予約に遅れてはいけない」と気を揉むタイプの私。普通ならこうした日は、浅い眠りになったり、ソワソワしてしまうものです。ところがこの日は、まるで安心しきったかのようにぐっすり。自分でも信じられないほど熟睡できました。

心理学的に見れば

この状態を専門的な病名で呼ぶことはありません。ただ心理学の観点からみると、いくつかの要素が絡んでいます。

  • 時間の誤認:9時半だと思い込むことで「まだ大丈夫」と錯覚した。
  • 安心感の錯覚:間違った確信が不安を取り除き、心身がリラックスした。
  • 熟睡につながるリラックス:不安や緊張がないと、人は深い眠りに入りやすい。
    つまりこれは、「勘違いによる安心感」が生み出した一時的な心理現象と言えます。

日常にひそむ心理の不思議

今回の出来事は、ただの「うっかり」でした。けれどそこから学べるのは、人間の心は「事実」ではなく「思い込み」によっても大きく左右されるということ。予定を間違えるのは困りものですが、こうして日常の中に潜む心理の不思議を感じられると、少し面白く思えてきます。

おまけ:「安心錯覚」あるある

今回の「予約時間の勘違いで熟睡」という体験以外にも、日常にはいろんな「安心錯覚」が潜んでいます。

  • 目覚まし時計のかけ間違い:「ちゃんとセットしたから大丈夫」と思い込み、ぐっすり眠ってしまう。
  • 鍵を閉めたと思い込む:実際は閉めていないのに、「閉めたはず」と安心して出かける。
  • 電車やバスの時刻勘違い:「まだ時間がある」と錯覚して寄り道し、乗り遅れてしまう。
  • 健康診断“異常なし”の過信:昨年大丈夫だったから、今年も大丈夫と思い込む。
  • カーナビの案内におまかせ:「ナビがあるから安心」と思い込み、設定ミスで迷う。
  • スマホ予備バッテリーの思い込み:「持ってきたはず」と安心するが、実はカバンに入れ忘れている。
    どれも「確認したつもり」「大丈夫と思い込む」ことで安心してしまう、日常のちょっとした心理現象です。

まとめ

時間を勘違い → 不安が消える → 熟睡できた。心理的には「安心錯覚」や「誤認によるリラックス状態」。どうもこの状態を**「安心錯覚」**と呼ぶのが、一番しっくりきそうです。

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