ふとテレビを見ていたときに出会った言葉があります。
「自分の心に師匠を持て」
発信者は、メンタルトレーナーの **久瑠あさ美(くる・あさみ)**さん。
スポーツ選手や経営者など、10万人以上のメンタルをサポートしてきた人物です。
この言葉が、私の心にすっと入りました。
心に住まわせる“師匠”という存在
久瑠さんはこう言います。
「あなたが“心から感動した人物”を、心の中の師匠にしなさい」と。
やり方はこうです。
- 自分が心を動かされた人物を思い描く(実在でも架空でもOK)
- その人の感動的なエピソードをできれば15個書き出す
- 日常の中で“その人ならどうするか”を問いかけながら過ごす
この方法の本質は、「自分を導く軸を心に持つ」ということ。
私の場合は…北野たけしさんと寅さんの言葉
私にも、心に残っている“師匠の言葉”があります。
たけしのひと言:「数学は、考える練習なんだ」
昔、たけしがテレビでこう言っていました。
「数学ってのはね、理屈を通して“考える練習”だったんだよ」
当時はふーんと思っただけでしたが、年を取ってから急に腑に落ちました。
社会に出てからの「考える力」って、本当に大事です。
うまくいかないとき、失敗したとき、問題が起きたとき。
「自分の頭で考える力」があるかどうかで、人生は全然違う。
あの言葉は、今もずっと私の中に残っています。
寅さんのセリフ:「サイコロで生きるな」
『男はつらいよ』で、寅さんが甥の満男に言うシーン。
「勉強してない奴は、サイコロの出た目で決めるしかねぇ。
だけど、勉強した奴は、自分の頭できちんと筋道を立てて、
こういう時はどうしたらいいかなって、考えることができるんだよ」
これを聞いたとき、「まさに俺だな」と思いました。
若い頃、何かを判断するとき、サイコロみたいに“なんとなく”で決めていた。
だからこそ、この言葉が心に刺さったんです。
「あの人ならどうするか」で日々が変わる
久瑠さんの提案は、誰にでもすぐできるシンプルな習慣です。
特別な道具もいらず、お金もかからない。
ただ、自分の中に“心から感動した人”を住まわせて、日々問いかけるだけ。
「あの人なら、こういうときどうするかな?」
そう思うことで、自分の行動が自然と整っていく。
迷ったとき、落ち込んだとき、背中を押してくれる。
それが、“心の師匠”を持つということだと感じています。
まとめ:心の中に、人生の指針を
- 尊敬する人物を一人、思い出す
- その人のエピソードを思い返す
- 毎日「師匠ならどうするか?」と自分に問いかける
それだけで、日々の判断や行動にブレがなくなり、
“自分らしさ”がゆっくりと育っていく気がします。
あなたにとっての“心の師匠”は、誰ですか?
その人と一緒に、今日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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