■ INFJって、なんだ?
ある日、「16Personalities (16パーソナリティーズ 性格タイプ診断)
いくつかの質問に答えると、結果は「INFJ(提唱者)」タイプ。
全人口のわずか1%未満、かなり希少な性格らしい。
興味がわいて、有料分析(1200円)まで追加して読んでみた。
「人の気持ちに深く共感し、静かに支える」
「誠実さと理想を大切にし、自分の内面と静かに対話し続けている」
……まさに自分そのものだった。
そして読んでいるうちに、なぜか胸が締めつけられるような気持ちになった。
■ 「共感力がある」——それは、誇りであり、少し涙が出る理由でもある
書いてあることは、ほとんど褒め言葉だ。
「深い共感力」「誠実さが揺るがない」「人の感情を敏感に察知する」。
でもなぜだろう、嬉しいのに、泣きたくなるような気持ちになる。
おそらく、そうすることでしか生きてこられなかったからだ。
人に寄り添い、優しくあろうと努めることで、自分を守ってきた部分もある。
「そうしないと壊れてしまう自分がいた」——それが正直な実感だった。
■ INFJの強みと弱み(有料分析より)
<強み>
- 深い共感力
- 揺るぎない誠実さ
- 丁寧な傾聴力
- 成長を促す力
- 温かい支援と洞察
- 優しい誠実さと絆を育む力
<弱み>
- 心を開きにくい
- 衝突を避けがち
- 批判のダメージが深く残る
- 高すぎる期待
- 自己犠牲と感情の抑圧
- 問題を後回しにする傾向
「やさしさ」の裏にある、自己否定や疲弊。
それを“弱さ”ではなく、“性格の特性”として説明してもらえることに救われた気がした。
■ 取締役になれなかった理由も、ここにあるかもしれない
私は長年、現場で働き、人を見て、仕組みも理解してきた。
正直、自分は取締役にも向いていると思っていた。
でも今なら思う。
INFJである私は、「静かに誠実にやる人」としては信頼されていたけれど、
「強く意見を通す人」「リスクをとって前に出る人」ではなかった。
責任を負うより、支える側を選ぶ——
本当は、心のどこかで「その方が自分らしい」と感じていたのだと思う。
■ それでも、悪くなかった
昇進できなかったことを、昔はどこかで悔しく思っていた。
でも、「よく見てくれてる」「安心して相談できる」と言ってくれた人がいた。
派手な成果ではなく、人の記憶に残る信頼——
それが、INFJの「静かな強さ」なのかもしれない。
■ INFJに合った働き方とは?
診断結果によると、INFJが活きるのはこんな環境だった:
- 意味ある目標(理念重視)があること
- 調和と協力のあるチーム
- 静かに集中できる空間
- 独自性や創造性が活かせる環境
- 感情知性が活きる支援的な役割
たとえば心理職、編集者、非営利活動、カウンセラーなど。
どれも「聞くこと」「支えること」「育てること」が軸になっていた。
■ “静かに生きる”ことは、弱さじゃない
声を張らなくてもいい。
無理にアピールしなくてもいい。
静かに考え、静かに支え、静かに生きる。
その姿勢がINFJの本当の誇りだと思う。
かつての“言い返せなかった自分”や、“昇進を逃した自分”にも、
今は「それでよかったんだ」と言ってやれるようになった。
■ INFJという「気質」が、これからの道しるべになる
対人関係の注意点に書かれていた言葉が刺さった。
「理想化しすぎる」「個人的に受け取りやすい」「感情を抑えがち」。
——これらは、確かに昔からの“癖”として、なじんでしまっていた。
でも、知っておいてよかった。
自分を俯瞰し、少しずつ「感情を出す訓練」もしていこうと思えるようになった。
怒りや悲しみを溜め込まないことも、健康や人間関係を守る一歩になるはずだ。
■ おわりに——INFJとして、静かに灯をともすように
INFJは「静かだけど芯が強い」。
目立たなくても、人の心に灯をともすように生きていく。
その特性は、社会で目立つことは少ないかもしれない。
でも、誰かの心の深いところに届いて、静かに残る。
私もこれから、静かに自分らしく、
必要な人に必要なタイミングで、届く言葉を選んでいきたい。
「静かに生きる」というテーマを、これからも大切にしていこうと思う。
INFJとして、それが自分にできる、最も誠実な生き方だと信じている。
■ 補足:16Personalitiesとは?
この診断は「16Personalities(16パーソナリティーズ)」という、心理学の「MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)」理論をもとにした性格タイプ診断です。
世界中で利用されており、4つの指標(内向or外向/直感or感覚/思考or感情/計画or柔軟)を組み合わせて、16種類の性格タイプに分類します。
誰でも無料で診断でき、日本語にも対応しています。
詳しくは公式サイトやWikipediaも参考になります:
🔹 16Personalities 公式サイト
🔹 MBTI(ウィキペディア)
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