働き方改革のヒント?未来工業流・人材採用の考え方

学び

導入:未来工業の採用基準と企業文化

未来工業株式会社は、電設資材メーカーとして全国的に知られ、「日本一社員を大切にする会社」と評されてきました。残業禁止やノルマなし、定年70歳など、他社では考えられないユニークな制度を取り入れ、自由闊達な企業文化を築いています。その根底には「人材こそが会社の力」という考えがあり、採用基準もまた独自性を持っています。本記事では未来工業の採用基準を軸に、私自身の体験談や両学長が語る人材観も交えて、人を採用することの本質について考えてみます。

採用基準の重要ポイント:主体性・創造性・チャレンジ精神

未来工業の採用基準で特に重視されるのは「主体性」です。上司の指示を待つのではなく、自ら考えて行動できる人を求めています。自分で課題を見つけて改善に取り組める人材こそが、現場の活力を生むからです。

次に「創造性」。未来工業には社員のアイデアを奨励する制度があり、自由な発想が歓迎されます。失敗を恐れず挑戦できる姿勢が、同社の革新的な取り組みを支えています。

さらに「チャレンジ精神」も欠かせません。「やったことがないから挑戦する」姿勢がある人材は、変化の激しい社会の中で成長を遂げられます。これら三つの柱は、未来工業のユニークな文化に合う人材像を象徴しています。

採用プロセスと評価ポイント

書類選考においては、学歴や資格よりも「個性」や「自分らしさ」が見られます。学生時代にどのような挑戦をしたか、アルバイトでどんな工夫をしたかといった点が評価されやすいのです。

面接では「自分の言葉で語れるか」が問われます。失敗経験をどう乗り越えたか、自分なりに改善したエピソードがあるかといった話は高く評価されます。形式的な優等生の回答よりも、人間味のあるエピソードを語れる人のほうが歓迎されるのです。

体験談:人事のセンスを疑った瞬間(毒舌あり)

正直に言います。私がかつて勤めていた会社では、「なんでこんな人を採ったんだ?」と開いた口がふさがらない新卒、中途採用が入社してきたことがありました。

  • 挨拶すらできない
  • 話を聞く態度ゼロ
  • すぐに逆ギレする
  • 仕事は遅いしテキトー
  • 愛想もなく、まるで仏頂面のロボット

もう、見事な「ないない尽くし」。周囲は呆れ果て、フォローする気力さえ奪われました。正直、あれを「人材」と呼ぶなら、日本語をやり直したほうがいいレベルです。こんな人を採用した人事担当者のセンスは本気で疑いましたね。会社にとって採用は投資のはずなのに、あれは完全に“外れくじ”でした。

この経験から、「人を見る目がない採用担当は、会社の空気を一瞬で壊す」という事実を骨身に染みて理解しました。

両学長が語る採用基準との共鳴

一方で、両学長(リベラルアーツ大学)が語っていた採用基準はとてもシンプルです。

  • 価値観が同じ方向か、似ていること
  • 人相や表情がいいこと
  • 笑顔がいいこと

ごく当たり前のように思えるかもしれませんが、実際にはこれが一番難しいのです。特別なスキルではなく、日々のふるまいや人間性が自然に表れる部分だからこそ、採用の本質的な基準になります。未来工業が「主体性」「創造性」を重視するのと同じく、両学長の基準もまた“人間そのもの”を採用の中心に据えているのです。

まとめ:企業文化に合う人材が未来をつくる

未来工業の採用基準は、学歴や資格では測れない「人間としての特性」に焦点を当てています。そしてこれは、私が目の当たりにした“人事の失敗例”や、両学長の人材観とも重なります。採用で本当に大切なのは「企業文化に合う人材を見抜くこと」。主体性と創造性を持ち、笑顔で人と接することができる人こそが、会社の未来を支える存在なのです。

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