先日、テレビを見ていて驚かされました。なんと、サザナミインコが「電話の着信音」を本物そっくりに真似していたのです。あまりに似ていて、実際に電話が鳴ったのかと思ってしまうほど。スタジオの出演者や視聴者を一様に驚かせたそのインコは、まだ1歳の若鳥でした。
専門家による解説
番組で解説していた横浜小鳥の病院の海老沢院長によると、鳥はもともと「高音」に興味を持ちやすいのだそうです。そして「はっきりとしたリズム」や「繰り返し頻度の高い音」を真似する傾向が強いとのこと。電話の着信音はまさにその条件を満たしており、学習しやすい対象だったようです。
ただ、サザナミインコでここまで精度の高い再現ができるのは珍しいケース。院長は「学習能力が非常に優れている個体ではないか」とコメントしていました。
音楽家の視点から
さらに印象的だったのは、コメンテーターとして出演していたバイオリニスト・廣津留さんのコメントです。彼女は「これは絶対音感で音を写し取っているのと同じレベル」と驚きを隠せない様子でした。音楽のプロから見ても、単なる“まね”を超えて正確に音を再現しているということになります。
私はその言葉を聞いて「確かにそうだ」と思いました。電話の音程、リズム感、切れ目までが完璧に一致していたのです。
サザナミインコという鳥
サザナミインコは体長15cmほどの小型インコで、落ち着いた性格と人懐っこさが人気です。セキセイインコやオカメインコに比べると知名度は高くありませんが、その学習能力や音まねの才能は侮れません。今回の着信音エピソードは、そのポテンシャルを見事に示した例といえるでしょう。
可愛いけれど「ツーマッチ」かも?
ここで少し現実的な視点も加えておきたいと思います。実際、このサザナミインコは一日に4回から5回ほど着信音を真似していたそうです。最初は「かわいい!すごい!」と感動するのですが、繰り返し聞いていると「ちょっと多いな…」と感じることもあります。私自身は「少しツーマッチだな」と思いました。
これはインコを飼う上で大切なポイントです。インコは可愛く、賢く、楽しい存在ですが、とてもおしゃべり好きでにぎやかな生き物です。そのため、音や声の繰り返しに「癒やされる人」には最高のパートナーになりますが、逆に「騒がしいのは苦手」「静かな空間が欲しい」という人にはストレスになってしまうかもしれません。
まとめ
電話の着信音を完コピするサザナミインコの姿は、多くの人に驚きと笑顔をもたらしました。海老沢院長の科学的な解説と、廣津留バイオリニストの音楽的な視点、そして実際に映像を見た私の共感を通じて、インコの学習能力の高さが改めて浮き彫りになったと思います。
可愛いけれど、時に「ツーマッチ」。それがインコという存在のリアルな一面でもあります。もしインコを家族に迎えるなら、この賑やかさを「楽しい個性」として受け止められる人にこそ、おすすめしたいと思います。
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