「整形外科で教わった“姿勢を整える3つの道具”──腰と足がラクになった体験」

健康


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定年後、腰や股関節、膝の不調を感じることが増えた。
若い頃に椎間板ヘルニアの手術を受けたこともあり、「姿勢」や「体のバランス」には以前から気をつけていたつもりだった。

けれども、整形外科を受診した際、医師やリハビリの先生から教わった「いくつかの道具」と「日常の意識」が、思っていた以上に効果を感じさせてくれた。今日はその体験を記しておきたい。


1. 靴のかかとに敷く「ヒールリフト」

整形外科で処方された白いプラスチックのパッド。
これは「ヒールリフト」と呼ばれるもので、靴のかかとに入れて使う。

医師からはこう言われた。

「腰の不調もあるけど、膝から下の骨格に左右差があって、体のバランスが崩れている。だから少し補正が必要です」

片側のかかとにこのリフトを敷いて歩くと、自然と左右のバランスが整い、腰や股関節の負担が減る感覚があった。
厚さや素材は患者ごとに調整されるとのことで、市販品とは違う安心感もある。


2. 運転中に使う「腰を支えるクッション」

車の運転席には、電気屋さんでもらったBRUNOのクッションを置いている。

座席と腰の間に入れる
これも、リハビリの先生からのアドバイスだった。(無い時はバスタオルでも代用可)

「運転中は姿勢が崩れやすい。クッションで腰を支えて、背すじが伸びるようにしましょう」

これが意外と効く。
以前は長時間の運転で腰に鈍い疲労が出ていたのが、今はかなり軽減された。
“楽に姿勢を保てる環境”の大切さを実感している。背筋が伸びて気持ちいい。


3. 自宅では「あぐら+座布団で背すじを意識」

自宅でくつろぐときは、あぐらをかく姿勢が多い。
このときもリハビリの先生から言われたことを守っている。

「座布団を2つ折りにしてお尻の下に敷いて、骨盤を少し前傾させるように。背中は丸めず、無理なく伸ばして」

実際にやってみると、腰の力が抜け、自然に姿勢が整う感覚がある。
背筋を伸ばすのはただの気合ではなく、座り方・骨盤の角度・道具の使い方がポイントなのだと感じた。


4. 足を組まない習慣も大切に

もうひとつ、日常の小さな癖についても指導を受けた。

「椅子に座るとき、足を組むと骨盤が歪みます。気づいたら組まないように意識してみてください」

最初はつい足を組みたくなるけれど、やめてみると左右の安定感が違うことに気づく。
「日常の何気ない姿勢が、腰や膝に影響を与えていた」ことを、今さらながら思い知らされた。


5. ドーナツ型クッションの導入で、さらに快適に

しばらくは座布団を折って使っていたが、最近は**市販のドーナツ型クッション(円座クッション)**を使うようになった。
お尻の中央に穴が開いた構造で、圧力が一点に集中せず、長く座っていても疲れにくい

特別な医療器具ではないが、自分の体に合っていればそれでいい。
柔らかすぎず、沈み込みすぎないタイプを選ぶのがポイント。
「姿勢をラクに保てる」環境が、日々の快適さを支えてくれている。


【まとめ】

特別なことをしたわけではない。
ただ、整形外科とリハビリの先生のアドバイスに従い、日常の姿勢と道具を少し工夫しただけだ。

  • かかとにリフトを入れて歩く
  • クッションで運転中の姿勢を整える
  • あぐらをかく時の座り方を見直す
  • 足を組まない習慣を意識する
  • 自宅ではドーナツ型クッションで座る時間を快適にする

たったこれだけで、以前よりも腰や脚がラクになり、歩くことや座ることが快適になった。

これからも、自分の体と静かに向き合いながら、小さな実践を重ねていきたい。

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