人前で話すのが苦手だった私が、“勝ち癖”をつけた話

学び

私はもともと、人前で話すのが苦手でした。
とくに、大勢の前で何かを仕切ったり、司会をしたりするのは避けて通ってきたタイプです。
そんな私が、町内会の20人ほどの集まりで「議長」を務めることになりました。


順番が回ってくる…わかってはいたけれど

議長といっても、やることはある程度決まっています。
会議の進め方、決めること、議題の流れなどは、過去の会議を見てきた中でなんとなくわかっていました。
しかも、これは「順番で回ってくるもの」。突然指名されたわけではありません。

頭では理解していたものの、「いざ自分の番」となると、やっぱり不安や緊張が湧いてくるものです。
「大丈夫かな…間違ったこと言わないかな…」そんな気持ちが頭の中をグルグル回っていました。


俺ならこうやる!自分流の段取りでイメージを組んだ

そんな中で、私には一つだけ、自分なりのこだわりがありました。
「どうせやるなら、自分だったらこうやる」というイメージがあったのです。

私は、進行のスケジュールを自分なりに組み立ててみました。
「この話が終わったら、次はこれ」
「ここは少しテンポよく進めよう」
という具合に、頭の中で会議の流れを“先取り”してイメージしました。


小さな成功体験が、自信につながった

結果、完璧ではなかったかもしれませんが、会議は無事に進行できました。
終わってみると、「やってみたら、意外となんとかなった」という手応えが残りました。

この体験を通じて、私は大事なことに気づきました。
自信というのは、一気に手に入るものではないということです。
むしろ、小さな成功体験を積み重ねることで、少しずつ育っていくものなのです。

たとえ人前で話すことが苦手でも、事前に段取りを考え、自分なりの工夫をしてみる。
そして、無事にやり遂げたという事実が、次に繋がる“勝ち癖”になるのだと感じました。


他人が関わる場だからこそ、慎重になることもある

町内会のように、人それぞれ考え方や事情が異なる場では、ちょっとした進行や言い回しにも気をつかいます。
特に年齢層も広くなると、「何を言うか」だけでなく「どう伝えるか」も重要になってきます。

自分ひとりのことならまだしも、他人が関わる場では、言葉選びひとつで空気が変わることもあります。
できるだけ角が立たないように、でも要点ははっきり伝える。
そういうバランスが求められる場でもあります。

だからこそ、しっかり準備しておくことが、自分自身を守ることにもなると感じました。


苦手なことに挑戦するからこそ得られるものがある

人前で話すのが得意な人ばかりではありません。
でも、「自分にできることを一つずつやっていく」。
それだけで、気がつけば少しずつ自信がついてきます。

今でも人前での話は嫌だが‥‥‥

自信は、準備の先にある。
勝ち癖は、小さな成功の先にある。
そして、それは日常の中にこそ、転がっているものです。

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