赤沢大臣の“格下”発言に思う。あれって戦略?それとも…

「格下も格下」。
えっ、まさか自分の国の大臣がそんなこと言う?と耳を疑いました。

これは、赤沢亮正経済再生担当大臣がトランプ元大統領との会談後に語った発言です。
しかもあの「MAGA(メイク・アメリカ・グレート・アゲイン)」の赤い帽子までしっかり着用。
これ、まるでアメリカの選挙応援か?というくらいの“サービスっぷり”で、ネットでも話題になっていました。

正直、「自分からそんなこと言わなくてもええやろ…」というのが、私の素直な感想です。
日本の代表として交渉してるわけですから、もっと堂々と胸を張っていてほしい。

立憲の野田元首相も、「国を背負って交渉するなら気迫を見せてほしい」と苦言を呈していました。

でもここで、ちょっと視点を変えてみます。

これはもしかして、**あえて自分を下げて相手を持ち上げる“逆転の交渉術”**だったのかもしれません。
トランプ氏は、お世辞にめっぽう弱いと言われています。
リップサービスを真に受けてご機嫌になれば、交渉もスムーズに進む――そんな“読み”があっての発言だったのかもしれない。

しかも、報道によれば今回ですでに7回目の交渉
リップサービスはしつつも、実はしぶとく譲れないことは譲っていない。
表面は“格下”、中身は“鉄の意志”。
…あれ?もしかしてこの人、なかなかの食わせ者?

外交って、「勝った・負けた」じゃなく、「どこで落としどころを見つけるか」が大事。
そのためには、相手の懐に入って心を開かせる――そんな手法もアリかもしれません。


「相手を見て読む」――これは生活にも使える技

ところで、こういう“へりくだり戦術”って、実は私たちの日常生活でもよくある話なんですよね。

たとえば夫婦のやりとり。

「今日は機嫌よさそうだから、このタイミングでお願いしてみよう」
「今は疲れてるから、ちょっと様子見よう」

あるいは職場で、

「あの人は“頼られてる”と感じるとやる気が出るタイプだな」
「この上司には先に“相談”って形をとった方が角が立たない」

――そんなふうに、日頃から相手を観察して、行動パターンや性格を分析しておくと、
いざという時に「ここだ!」という絶妙なタイミングで頼み事ができたり、話を通せたりするものです。

もちろん、これはただの“ゴマすり”とは違います。
相手を見て、タイミングを読む。
それに合わせて、自分の出方を調整する。

ずる賢い?いや、賢いんです。

今回の赤沢さんの「格下発言」も、そんな視点で見てみると、単なる“へりくだり”じゃなく、
相手の性格を読み切って、「いま、この言葉を使えば効果的」と踏んだ結果だったのかもしれません。

トランプ氏は、きっとこのコメントをチェックしてニヤッとしてたはず。
赤沢さん、もしそれを狙ってたなら、なかなかの策士です。


最後に

とはいえ、日本の代表があまりに低姿勢すぎると、国としての立場が弱く見えるのも事実。
外交は人間関係ですが、“対等なパートナー”という姿勢は忘れずにお願いしたいところです。

でもまぁ、こうして「戦略だったのか?ただのサービスか?」なんて話題になる時点で、
赤沢さん、ある意味トランプ氏以上に“人たらし”かもしれませんね。

コメント