子どもの頃の“ふざけ”が今も続いている
私はほとんど右利きです。
投げるのも、打つのも、箸を持つのも右手。
でも、なぜかトランプや花札を切る時だけは左手がしっくりきます。
右でやろうとすると、途端にぎこちなくなって、カードがこぼれてしまうのです。
思い返せば、これは子どもの頃に友達とふざけて、左でカードを切っていたのが始まり。
そのままクセになり、大人になっても直らないまま続いています。
隠れ左利きって何?
「隠れ左利き」とは、普段は右利きとして生活しているけれど、特定の動作では左手が得意な人のこと。
日本では昔、左利きは不便とされ、幼少期に右手を使うよう矯正されることが珍しくありませんでした。
こうした背景から、本来は左利きだったけれど、右手を使う生活に慣れた人が多く存在します。
特徴としては、直感的な発想や空間認知能力、芸術的なセンスに優れる傾向があるとされます。
(ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、すべての人に当てはまるわけではありません)
私の場合は“クセ逆手”だった
私のカード切り左手スタイルは、どうやら本物の隠れ左利きではなく**「クセ逆手」**というタイプのようです。
クセ逆手とは、遊びや習慣で偶然逆の手を使い始め、それが定着してしまったケース。
脳が「この動作はこの手」と覚えてしまい、利き手でもうまくできなくなります。
隠れ左利きとクセ逆手の違い
項目 | 隠れ左利き | クセ逆手 |
---|---|---|
原因 | 幼少期の矯正や脳の左右優位性 | 遊びや習慣で偶然定着 |
動作範囲 | 複数の動作で左手優位 | 特定動作のみ |
修正可能性 | 慣れれば右にも戻せる場合あり | 戻すのはかなり難しい |
脳の関与 | 右脳優位など構造的要因 | 運動記憶による |
あなたはどっち?
もし自分が隠れ左利きか気になる場合、こんなチェックがあります。
- 両手を自然に組んだとき、親指が上になるのは左だったら隠れ左利きらしい
- ペン・箸・スポーツ、それぞれ自然に使う手は?
- 幼少期に「右手でやりなさい」と言われた経験は?
もちろん、この方法だけでは正確な判断はできませんが、ひとつの目安にはなります。
他の要素と合わせて、自分のタイプを見てみると面白いですよ。
まとめ
私の場合は、完全に「カード切りだけ左」というクセ逆手派でした。
でも、このように特定の動作だけ逆手じゃないとできないという人は、意外と多いのではないでしょうか。
もしあなたにも似たような動作があったら、ぜひ教えてください。
あなたは隠れ左利き? それともクセ逆手?
おまけ:利き手をもっと知るための豆知識
1. 利き手の科学的な背景
- 脳の左右優位性
人間の脳は左右で役割が異なり、右利きは左脳優位、左利きは右脳優位が多い傾向があります。 - 遺伝と環境の影響
利き手は遺伝と環境の両方が関係します。幼少期に矯正された場合、本来の利き手と違う手で生活することも。 - 世界と日本の利き手割合
世界の左利き人口は約10%。日本では矯正文化の影響で、隠れ左利きの割合が比較的高いと考えられています。
2. 脳と動作の関係(簡単な図解)
[右脳] — 空間認知 / 音楽 / 芸術 / 直感
↑ 左手をコントロール
[左脳] — 言語 / 論理 / 数字 / 計画
↑ 右手をコントロール
- 右脳が活発だと創作や直感的な作業で左手が自然に動くことも。
- 左脳が活発だと筆記や計算などで右手が優位になる傾向があります。
3. 日常生活での利き手別の工夫
- 右利きの人:スマホ操作や荷物持ちは左に任せると疲労分散。
- 左利きの人:左利き用の道具(ハサミ・定規など)で効率アップ。
- 隠れ左利きの人:得意な左手動作を趣味や仕事に活かす(楽器、カメラ、DIYなど)。
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