導入
私が乗っているのは、**トヨタ系1000ccクラスのコンパクトカー(令和1年式)**です。
新車で購入してから今年で7年。今回の車検で初めてバッテリーを交換しました。
5年目の車検のときに「そろそろ交換した方がいい」と言われていましたが、そのときは見送り。結果として、7年目まで引っ張ることができました。
理由は、乗り方と運転の仕方、そしてアイドリングストップ機能を“使わなかった”ことにあると感じています。
この記事では、走行条件・燃費・バッテリー寿命の実体験を数字とともに紹介し、最後に少し毒も吐きます(笑)。
通勤時代:片道20km・燃費は約18km/L
定年前、私は会社まで片道20km(往復40km)を毎日通勤していました。
この距離になるとエンジンはしっかり温まり、走行中のバッテリー充電も十分に行われます。
実燃費も平均で約18km/Lと安定していました。
アイドリングストップ機能は購入時から装備されていましたが、私は常にOFFにして運転していました。
理由は単純で、
- セルモーターが頻繁に回るのが気持ち悪い
- バッテリーに負担がかかりそうで信用できない
距離をしっかり走っていたので、OFFにしても燃費的な不利は感じませんでした。むしろ「余計なことをしない方が安心」という感覚です。
定年後:短距離メインで燃費は12km/Lに
退職後は生活スタイルが一変。
近所の買い物や用事でちょこちょこ乗る程度になり、1回の走行距離は数kmになりました。
こうなると、
- エンジンが十分に温まらない
- バッテリーが走行中に充電しきれない
といった状況が増え、燃費も約12km/Lまで落ち込みました。
アイドリングストップを使ったところで信号停止時間も短く、燃費改善効果はほぼゼロ。
むしろ停止・始動の回数が増えるだけで、バッテリーとセルモーターにとっては負担増です。
環境省の数字と現場の実感
環境省のデータでは、アイドリングを1日5分減らすと年間で約39kgのCO₂削減、約1,900円の燃料代節約になるとされています。
また、自動車業界の資料では、アイドリングストップによって燃費が3〜5%改善すると言われます。
しかし、これはあくまで“理想的な条件”での話。
実際には生活環境や走行距離によって差が大きく、私のような短距離メインの生活では、ほぼ意味がありませんでした。
7年目でようやくバッテリー交換(+走行距離の数字)
今年の車検(7年目)を迎えた9月24日時点での走行距離は54,000km。
年平均にすると約8,000kmのペースで走ってきたことになります。
5年目の車検で交換を勧められたときは「まだいける」と判断し、そのまま継続。
そして今回、7年目で初めてのバッテリー交換となりました。
整備士も「よくもちましたね」と少し驚いていました。
通常、アイドリングストップを頻繁に使っている車では、2〜3年ごとの交換が一般的です。
私の場合は、
- アイドリングストップを常にOFF
- 通勤距離が長く充電環境が良かった
- 電装品の使い方も丁寧だった
こうした積み重ねが、7年という長寿命バッテリーにつながったのだと思います。
毒:あの頃の“アイドリングストップ信仰”は何だったのか
最近は、新車でもアイドリングストップ機能が付いていない車種が増えてきました。
メーカーもようやく「本当に必要なのか」を見直し始めたのでしょう。
それにしても、令和初期はまるで流行のように、とにかく全車にアイドリングストップを付けていた印象があります。
「テキトーな装備をつくって、環境にいいって言っておけば喜ぶだろ」──
正直、そんな“上から目線の開発”だったんじゃないの?と、つい思ってしまいます(笑)。
実際、エンジン自体の燃費性能が上がった今では、メーカー側もアイドリングストップを静かにフェードアウトさせているのが現状です。
まとめ:使わないのも正解
アイドリングストップは、環境や燃費の面でメリットがあると言われてきました。
しかし、それが自分の生活環境に合っているかどうかは別問題です。
私の場合、長距離通勤時代も、定年後の短距離生活でも、
👉 アイドリングストップを使わない方が合理的という結果になりました。
結果として、燃費は安定し、バッテリーも7年もちました。
走行距離54,000kmという実績も含め、使い方次第で寿命はここまで変わるということです。
生活スタイルや走行環境によっては、「OFFにする」という選択肢も十分にありだと思います。
おわりに
車の機能は万能ではありません。
環境によっては「便利なはずの機能」が逆効果になることもあります。
数字と実体験をふまえて、“自分にとって本当に必要かどうか”を見極めること。
それが、長く安心して車に乗るコツなのかもしれません。


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