最近SNSで話題になっている Amazon の新CM「雨のロマンス」篇。
「なんか怖い…」「違和感がすごい」
そんな声が続々と上がっています。
では、このCMのどこが視聴者の心に引っかかったのか?
スッキリ整理してみました。
① 話題のAmazon CM、なぜ“怖い”と言われたのか?
まずはCMの流れをコンパクトに。
- 雨の日、ラーメン店「そもそも(笑)」の前で待ち合わせ
- 2人は傘をさしていたが、感情が高まり傘を放り投げてハグ
- 彼女のマスカラが雨で崩れる
- その瞬間、彼女は男性の見えない位置で“即スマホ注文”
- 60秒版では濡れた靴下も追加注文
- ラストに段ボールが届き、彼女が「ニヤリ」
この“ニヤリ顔”と、“雨中で即ポチる行動”が、視聴者に「怖っ」と感じさせています。
なお、テレビで流れているのは主に15秒版。
靴下の注文は 60秒フル版 のみです。
② 視聴者が感じた違和感の正体
SNSの感想を見ていくと、違和感のポイントはほぼ一致しています。
- ハグ中にスマホいじるのが不自然
- 感情が高ぶるシーンなのに、すぐ買い物モードに入る
- “ニヤリ”が濃すぎる
- 生活感よりホラー感が勝つ
- 便利さのPRなのに情緒が追いついてこない
つまり、
「ロマンスの最中に急にAmazonで買い物する」というギャップ
が、視聴者の感情を置き去りにしているわけです。
③ 彼女の心理を考えてみた
とはいえ、CMの女性が“おかしな人”というわけではありません。
演出上の心理を考えると、むしろ現代的とも言えます。
● 美意識が高く、“崩れ”に即反応
マスカラが滲んだ瞬間に“問題発生”と判断。
● 管理欲が強く、後回しが嫌
「今気になったことは今解決したい」というタイプ。
● 感情より機能性を重視
romanticよりも practical(実益)が優先される価値観。
● Amazonのメッセージに合わせたキャラ設定
「気になったら即届く」
というAmazonの世界観を体現する役割。
ただ、この合理性が“恋愛シーン”と並ぶことで、視聴者に冷たく見える。
そこが“怖い”と言われる一番の理由でしょう。
④ そもそも、なぜ雨の日?なぜラーメン店前?
ここにも演出意図があります。
● 雨=感情が高まる象徴
ドラマでも映画でも、雨は「非日常」「感情の爆発」の定番。
ロマンスが映えます。
● ラーメン店「そもそも(笑)」の前という“ギャップ”
日常×非日常の組み合わせで強いコントラストを作る演出。
● 傘を持っていたが途中で捨てた
感情が高ぶり、周囲が見えなくなる“ドラマ的表現”。
どれも“Amazonの便利さを際立たせる”ための記号で、
現実的でなくても 広告としては正しい構図 です。
まとめ:好みは分かれるけど、話題性は圧勝
このCMは、
- 急に注文する違和感
- ニヤリ演出の強さ
- 彼女の合理的すぎる行動
などが重なり、“怖い”という声が出ています。
ただ一方で、
「話題になれば勝ち」 が広告の世界。
感情移入しづらい構成だからこそ、
ここまでSNSで語られているとも言えます。
あなたはどう思いましたか?


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