初対面の場や大きな舞台では、誰だって緊張します。
でも、その緊張をどう受け止め、どう自信につなげていくかによって、心のあり方は大きく変わっていきます。
2025年、メジャーリーグに挑戦した佐々木朗希選手の姿や、自分自身のオフ会での経験を通じて、「自信」と「自己暗示」の関係、そして緊張との付き合い方について考えてみました。
佐々木朗希選手の「初登板」と「自信の変化」
佐々木朗希(ささき・ろうき)選手は、2001年生まれの岩手県出身の投手で、「令和の怪物」と呼ばれる存在です。
2025年からはMLBのロサンゼルス・ドジャースに移籍し、メジャーリーグでの挑戦が始まりました。
入団会見では「ゼロからのスタート」と語り、少し控えめな印象もあった佐々木選手。
しかし、ポストシーズンでの登板では、最速162.5キロのストレートを武器に堂々とした投球を披露。「打てるものなら打ってみろ」と言わんばかりの雰囲気を放ち、チームメイトや監督からも高い評価を受けました。
初登板のときにはやや自信がなさそうに見えた彼が、シーズン後半には雄叫びをあげながら打者をねじ伏せる姿へと変わっていった――その背景には、「自己暗示」と「根拠ある経験」の積み重ねがあるように私には見えました。
自己暗示が自信を生み出す
自己暗示とは、自分に対して意識的に言葉をかけること。
「俺はモテるんだ」と自分に言い聞かせて会話に挑むと、不思議と堂々と話せたり、「ひるむな、怯むな」と心の中で唱えることで足の震えが収まったり――こうした経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
心理学ではこれを「自己成就予言」と呼びます。
「自分はできる」と信じることで行動が変わり、その結果、本当にそうなっていくという考え方です。
佐々木選手もまた、高校時代から投球数を制限しつつも自分の体と可能性を信じて練習を重ねてきました。この「内なる暗示」が、故障からの復帰や新しい環境での挑戦を支える大きな力になっているのでしょう。
根拠のある自信 × 根拠のない自信
「根拠があれば自信になるが、根拠のない自信も必要ではないか?」
これは非常に本質的な問いです。
- 根拠のある自信:結果や経験に裏打ちされた安心感
- 根拠のない自信:まだ実績はないが、「自分ならできる」と信じる力
挑戦の最初に必要なのは、むしろ根拠のない自信です。
「やってみよう」という気持ちがなければ、根拠を積み上げる経験すら始まりません。
一歩を踏み出し、小さな成功体験を積み重ねることで、それはやがて根拠のある自信へと変わっていきます。
オフ会で気づいた「相手も緊張している」という視点
私自身、オフ会の場でこの「心の持ち方」の変化を実感しました。
1回目はとても緊張しましたが、2回目、3回目と回数を重ねるごとに、いい意味で慣れてきた感覚があります。緊張がなくなったわけではありません。でも、「緊張しても大丈夫」という経験が少しずつ積み重なってきたのです。
そして大きな気づきがありました。
「自分も緊張しているけれど、相手も知らない人だからきっと緊張している」。
そう思えるようになってから、心がふっと軽くなったのです。
相手も同じ人間。お互いが緊張しているとわかれば、自分だけが特別な立場にいるわけではないと感じられます。これはプレゼンや初対面の会話、あらゆる場面でも役立つ視点転換です。
緊張と自信を育てるための小さな習慣
最後に、緊張とうまく付き合い、自信を育てるためのヒントをまとめます。
- 小さな成功体験を積み重ねる(1日1つでOK)
- ポジティブなセルフトークを習慣にする
- 姿勢・呼吸・所作を意識して“見た目から自信を作る”
- 相手も緊張していると視点を変える
- 緊張=悪ではなく「本気の証」と捉える
おまけ:この記事はこんな方におすすめ
- 人前で話すと緊張してしまう人
→ 「緊張しても大丈夫」「相手も緊張している」という視点転換を得られる - 初対面やオフ会が苦手な人
→ 実体験ベースで“慣れ”と心の持ち方を学べる - 自信がないと感じている人
→ 根拠のない自信・自己暗示の使い方を知るきっかけになる - スポーツや挑戦を頑張る若者
→ 佐々木朗希選手という実例から、自信の育て方や挑戦のヒントを得られる
まとめ
佐々木朗希選手の姿から学べるのは、「自信は最初から備わっているものではなく、自己暗示と経験によって育てられる」ということ。
そして、私たちの日常でも、緊張の場面は何度も訪れます。でもそれを少しずつ乗り越えていくことで、自信は確実に深まっていきます。
緊張を否定するのではなく、うまく“味方”にする。
それが、自分らしく堂々と振る舞える心の持ち方なのだと思います。


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