GibsonのJ-160Eを24年持ち続けた男が、売ったらいくらか調べてみた

違和感

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※この記事は実際に売却した体験ではなく、現在の相場を調べた記録です。

楽器屋に入ると、社長が出てきた。

「ピックで弾いていいですか?」「いいですよ。」音叉をすぐ取り出して音合わせをしてくれた。試し弾き。「これも弾いていいですか?」「いいですよ。」また音合わせ。また試し弾き。

何本も弾かせてくれた。アンプにも繋げてくれた。かっこよかった。「これ買います」と言った。

その日、Gibson J-160Eを買った。20万円。財形貯蓄でコツコツ貯めた金だった。40代の俺には大きな買い物だった。

あれから24年。同じモデルが、店頭で33万円で売られている。

では、売ったらいくらか。ある買取業者の公開実績は16.1万円、ヤフオクなら手取り20.3万円だった。自分の1本がいくらかは、出張の無料見積もりで分かる。

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2本のGibson、今も手元にある

Gibson J-160E と Gibson J-200 Artist。どちらも同じ楽器屋で買った。2002年と2006年の話だ。

なぜJ-160Eをすぐに買わなかったのか、という話は別の記事に書いた。今回は違う話だ。

売るつもりはなかった。今もない。ただ、ふと気になった。24年前に20万円で買ったギターは、今いくらで売れるのか。

そのお店のサイトを久しぶりに開いた。Gibson J-160Eで検索すると、1993年製が33万円で出ていた。

俺が20万円で買ったのが2002年。9年古い1993年製が33万円。値下がりはしていない。ただしこれは店の売値だ。


J-200 Artistも同じだった

J-200 Artistも調べた。30万円で買った1975年前後のモデルだ。

同じ店には1976年製が64万円、1979年製が49万円で出ていた。30万円が約50〜65万円になっている。20年で倍近くだ。これも店の売値で、買取はここから下がる。

もう一つ。1個または1組が30万円を超えるものを売って儲けが出ると、税金がかかる場合がある。国税庁の「譲渡所得の対象にならないもの」に書いてある。

ただし、上がっているのは古い年代のほうだ。同じJ-160Eでも1963年製は132万円、1968年製は79.8万円で出ている。俺のは1991年に作り直された再発モデルで、こちらは2003年製が16.8万円で出ていた。ビンテージと再発は、同じ名前でも値動きが別だった。


リセールバリューという考え方

買ったときより高い値段で売れるものを選ぶ発想だ。楽器だけじゃない。家でも土地でも車でも同じ考え方がある。若い頃にこれを知っていたら、また違った選択をしていたかもしれない。

プレミアムのつくギターを転売して稼いでいるやつがいることは、当時から知っていた。今でいう「せどり」だ。資金もなかったし、やりたくてもできなかった。

ただ、「価値が上がるものがある」と知っているだけで、見方は変わる。


アコースティックギターの買取相場|売るならどこか

実際に売るとなると、どこに持ち込むかで値段が大きく変わる。調べた範囲でまとめた。

楽器専門の買取業者(出張査定あり)の実績には、16.1万円という例があった。2026年(令和8年)4月、大阪の1件だ。手間はかからない。自宅まで来てくれて、その場で査定して現金になる。

オークション(ヤフオク等)も見た。ヤフオクの落札相場で「Gibson J-160E」を引くと、過去180日で37件出てくる。平均は20.1万円。ただしこの37件には、ピックガードやネジといった部品、雑誌、他社が作ったコピーモデルまで混じっている。ギター本体だけの28件で数え直すと、平均25.1万円、真ん中の額で22.6万円だった。

ただし落札額から手数料が10%引かれる。22.6万円で落札されても、手取りは20.3万円。送料は落札者に持ってもらえるが、梱包と発送は自分でやる。トラブルの対応も自分だ。

  • 買取業者の実績:16.1万円(2026年4月)
  • ヤフオクの落札(本体28件):真ん中で22.6万円 → 手数料を引いて手取り20.3万円
  • 店の売値:1993年製で33万円、2003年製で16.8万円

数字を並べて分かった。同じギターでも、手取りで比べて約4万円ちがう。そして店に並んでいる値段は、自分が受け取る額とは別の話だった。

1社の査定額で決める理由は無い。手間をかけて高く売るならヤフオク。梱包・発送・トラブルの対応を避けるなら出張買取だ。出張と見積もりは無料だと公式に書いてある。まず出張見積もりで自分の1本の額を知り、ヤフオクの手取りと比べればいい。

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20万円が店頭33万円に、30万円が約50〜65万円になっていた。24年間、ただそこにあっただけで、である。売るにしても、その事実は変わらない。

なぜJ-160Eをすぐに買わなかったのかは「なぜ俺は、ギブソンJ-160Eを即決しなかったのか」に、24年の全部は「ギブソンJ-160E|24年持って9年鳴らなかった1本の全記録」に書いた。